鶏
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むがすあったずもな
馬鹿聟殿が正月シュウトの家呼ばれて行って小豆餅をうんとご馳走になったんだど。
その夜奥座敷に寝かせられたが、夜も晩くなって小便が出たくなっておきたんだど。
座敷の中這い回ったけど出口がわからねぐなったんだど。
もう なんとしてもがまんできなぐなって、畳を起こして床板の節穴を見つけて、そこからズンズコをいれてジコジコとしてたら、ところがその床下は鳥小屋で、したに居たヒヨコどもが聟殿のズンズコをつっついで切って丸呑みにしてしまったど。
ヒヨコがおっきくなって変わった泣き声の鶏がいたったど。初めはキンキンとないていたが、大きくなって時を立てるようになるど、いきなり、
Kintama
Kintama
と鳴いたどさ。
どんどはれ